- 派遣の仕事を辞めたい…でもバックレたら家や家族に電話はくるの?
- 顔合わせしかしてないけど、バックレたら損害賠償を払うの?
- バックレたときでも、派遣社員は雇用保険もらえるのかな?
このように派遣会社に登録をして働く中で一度はバックレたいと思う人も多いでしょう。
派遣先の仕事を上手くこなせず人間関係になじめなかったり、自分にとってよりよい好条件の職場が他に見つかったりと理由は人それぞれです。
実際派遣は直接派遣先に雇われているわけではないので、バックレが多いという特徴もあります。
かくいう私も人材派遣営業歴8年の中で、バックレられた経験が何度もあります。
この記事では、派遣の仕事をバックレたらどうなるか、
派遣会社支社長をしている筆者が実体験をもとに解説します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
派遣の仕事をバックレたらどうなる?実際の流れ
派遣の仕事をバックレたら具体的にどうなるのか気になる方も多いでしょう。
派遣の仕事をバックレたときの派遣会社からの対応の流れは、主に下記の3つです。
- 本人に電話やメールが来る
- 緊急連絡先に連絡が来る
- 家に直接来る
派遣の仕事をバックレると派遣会社と派遣先とのトラブル原因に繋がるため、必ず派遣会社から連絡がきます。
1. 本人に電話やメールが来る
派遣先からのワーカー無欠の連絡を認識すると、派遣会社から本人へ電話やメールが必ず来ます。
バックレたうえで着信拒否や無視を行うと、事態がさらに大きくなる可能性が高まるので応対して理由説明を行いたいものです。
2. 緊急連絡先への電話連絡
派遣会社としても本人と連絡がつかなければ安否が確認できないので緊急連絡先への電話連絡が行われます。
派遣会社側からすれば実際にワーカーが事件や事故に巻き込まれて本人が電話に出られない環境も考えられます。
緊急連絡先は保護者に設定してあることも多いでしょうし、緊急連絡先への通知が怖い方はバックレは避けましょう。
緊急連絡先の保護者などが本人の代わりに怒られたり、ワーカーへの説得をお願いされるかもしれません。
3. 家に来る可能性
ワーカーと連絡がつかない場合、派遣会社の担当が家に来る可能性もあります。
派遣会社の担当が派遣先企業からプレッシャーをかけられていることも多く、何とかして話をしようとしてくるでしょう。
ワーカーが自宅にこもって出てこない場合は内容証明を送られたり、可能性としては低いですが訴訟のリスクも上がるでしょう。
バックレはやってはいけないことですが、やむを得ない事情がある場合は最低限の連絡は取るなどの対応を行いましょう。
面と向かったやり取りがハードルが高い場合はメールやメッセンジャーアプリ、手紙などのテキストでの意思疎通をお勧めします。
違約金や損害賠償を求められるケースは?
結論から言うと、違約金や損害賠償を求められるケースは限りなく低いと考えられます。
理由としては、主に2つあります。
- 損害賠償を求める裁判を起こす手間、期間がかかりすぎる
- 損害賠償額よりも裁判費用のほうが高額になりがち
どうしても法の手続きを踏むことになると、時間と労力・金銭面の負担は必須となります。
バックレによる影響や損失の大きさにもよりますが、現実的に一ワーカーのバックレによる法手続きの可能性は低いでしょう。
しかし当然可能性はゼロではないので、バックレると訴訟などのリスクもあることを認識しておきましょう。
特に派遣先から社員証や部屋やロッカーの鍵、制服などの貸与物があった場合などは、より大きな問題へと発展しかねないので最低限の対応は行いましょう。
失業手当を受け取ることはできる?
退職にあたって気になる点としては失業手当が挙げられます。
例えバックレた場合であっても、給付の条件を満たせば雇用保険の失業手当を受けることは可能です。
自己都合で退職した場合の失業手当の給付を受ける条件は
- 離職日以前の2年間で雇用保険の被保険者期間が通算12ヶ月以上ある
- 就業できる状態にある
この2点となります。
バックレた派遣の就業期間が短くても、条件を満たしていれば失業手当を受けることができます。
しかし失業手当の給付には派遣会社から離職票を受け取る必要があるので、バックレた手前躊躇する方も多いでしょう。
派遣をバックレると再就職がしにくくなる?
「派遣をバックレると再就職や転職が難しくなる」ということは可能性としては起こり得ます。
一度バックレた派遣会社を利用する場合は当然、新しい職場を紹介してもらうのは難しくなります。
例え違う派遣会社に登録したとしても、その派遣会社がバックレた同じ会社と連携している可能性もあるでしょう。
そこで「身バレ」のような事が起こると、派遣会社としてもリスクのあるワーカーと認知され再就職や転職が難しくなる可能性はあると言えます。
無断でバックレる前に、派遣会社に連絡や相談をするようにしましょう。
もしバックレてしまって派遣会社からの電話に出ての応対が自身が無い場合もあるでしょう。
その時はメールなどテキストで自分の意思を相手方に伝えることをお勧めします。