- 「家庭訪問は玄関で結構です」とプリントに書いてあるけど、実際のところどうなの?
- 手土産が必要という人と不要という人がいるけど、どっちが正しい?
- 家の中が、先生を出迎えて話せる状態ではない…。
家庭訪問は、先生と保護者が直接話をする貴重な機会です。
そのため、保護者の立場からすると丁寧なおもてなしをしたくなるかもしれません。
しかし、先生の立場で家庭訪問の目的などを考えると、丁寧な長時間のおもてなしが、逆に先生を困らせることもあるのです。
この記事では家庭訪問で恥をかかないために知っておくべきことを6つに整理して解説しています。
ポイント
- 1.「家庭訪問は玄関先で結構です」は先生の社交辞令?
- 2.喫茶店など外で済ませることはできる?
- 3.玄関先で座布団は出す?椅子の方が良い?
- 4.お茶を出すべきかどうかと出すタイミング
- 5.持ち帰り用の手土産は出す?
- 6.家がゴミ屋敷状態だったら?
では、それぞれの内容について順番に説明します。
1.「家庭訪問は玄関先で結構です」は先生の社交辞令?
ゆとり教育以降、先生と保護者の負担軽減もされるようになってきました。
そのため、事前に配られるプリントに「玄関先で結構です」と記載されている学校が増え、滞在時間も10分程度が一般的になりました。
先生をお出迎えする側としては「とはいっても、社交辞令なのでは?玄関先で話を済ませるなんて失礼かも」と思ってしまいますよね。
しかし、実際に玄関から家の中へ案内しても「学校で決められているので、玄関で結構です」とお断りされるケースも少なくありません。
つまり「玄関先で結構です」と先生がいうのは、社交辞令ではなくて本音なのです。
最近の家庭訪問は「希望者のみ」となっていることも少なくありません。
希望しない場合は学校での面談に変えることも可能です。
学校側も柔軟な対応をしてくれるようになっていますよ。
一昔前の居間やリビングでお茶とお茶菓子を出し、まるで接待のように先生をおもてなしする家庭訪問はなくなりつつあるのです。
家庭訪問の目的
子どもの日常の様子を保護者と先生で情報交換をすることに加え、通学路や自宅の周辺環境の確認も重要な目的です。
入学の際に自宅から学校までの地図と経路を記入して提出します。
それを参考に危険な場所はないかなど、地図を見ただけでは分からない部分を実際に確認しています。
先生達の本音
限られた時間の中で1日にいくつかの家庭を訪問するので、1秒たりとも無駄にしたくないようです。
靴を脱いで家の中に入る動作だけでも時間をロスしますし、そこからお茶の準備でもされたらあっという間に次の家庭へ行く時間になってしまいます。
事前に保護者にお伝えしたい内容は用意していますし、保護者からの質問もあるのであっという間に時間は過ぎてしまいます。
2.喫茶店など外で済ませることはできる?
家庭訪問の目的は子どもの自宅周辺の確認などもあるので、先生側としては家庭へ伺うのが理想でしょう。
しかし、以下ように事情がある場合は、自宅外での面談をお願いしてみてもよいでしょう。
ポイント
- 介護の必要な家族がいる
- 同居家族が多い
- その他、特別な事情があって落ち着いて先生と話しができない
ただ、喫茶店となると飲み物の支払いなどお金が絡んでくるので、学校での面談に変更してもらう方がお互いによいでしょう。
3.玄関先で座布団は出す?椅子の方が良い?
玄関ホールにちょうど腰を掛けられる高さの段差がある場合は、そこに座布団をひいて先生に座ってもらうと良いです。
またスペースに余裕があるなら椅子を用意するのもよいでしょう。
マンションの場合
一般的なマンションはバリアフリーのため腰を掛ける段差はないと思われます。
玄関スペースも狭く椅子を置くと窮屈になるので、何も用意せず立ち話しで大丈夫です。
どちらの場合も、話しをする時はお互い目線の高さを合わせるようにしましょう。
4.お茶を出すべき?出すタイミングは?
事前に「お茶などのご用意は辞退させていただきます」と記載がある場合でも、用意しておいたほうがよいと思います。
たとえ、先生が一口も飲まなくても、自分が喉の渇くことも想定して用意しておきましょう。
また、限られた時間なので先生はすぐに本題に入ります。
お茶は事前にスタンバイしておきましょう。
5.持ち帰り用の手土産は出す?
現在の公立学校では、手土産を渡す家庭はほとんどないようです。
ただ、地域によっては「家庭訪問=手土産」が習慣になっている学校もあったり、私立の学校だと渡すこともあるようです。
事前に先輩保護者などに確認しておくとよいと思います。
その場合、どのような手土産が喜ばれるのでしょうか?予算はどれくらいでしょうか?
1,000円前後のお菓子
以下のような仕事の合間に軽くつまめるお菓子を選ぶ方が多いようです。
ポイント
- お煎餅
- クッキー
- どら焼き
- お饅頭
- 一口ようかん
個包装がおすすめ
食べたいタイミングで、ちょこっとずつつまめる個包装されたお菓子がおすすめです。
周りの先生にお裾分けもしやすいですし、先生にだって息抜きは必要です。
6.家がゴミ屋敷状態だったら?
常に綺麗に保っていれば問題はないですが、私の子どもの頃も家庭訪問前は母がしっかり掃除をしていた印象があります。
もし、現在の自宅がゴミ屋敷状態で先生に見られたくない場合の対策は、以下のよう方法で乗り切りましょう。
ポイント
- 頑張って玄関と、そこから見える場所のみ掃除をする
- 玄関扉は開けずに外でお話する
- 学校での面談に変えてもらう
先生も「絶対に家の中に入ります!」などと言ったら大問題になりかねませんので、そのようなことはありません。
安心して家庭訪問に臨みましょう。