- あいつのせいで、自分の努力を台無しにされた…。
- 浮気されて、相手のことがどうしても許せない…。
- 忘れようとすればするほど、どんどん恨みが大きくなってくる…。
この記事では、人への恨みが消えないで悩んでいる人向けのアドバイスを掲載しています。
人への恨みが消えないまま過ごしても、何も良いことはありません。
むしろ、自分にマイナスの影響を与えてしまいます。
以下では人への恨みなどを解消し、自分にプラスになる具体的な方法を紹介していますので、ぜひ試してみてください。
1.「自分も悪いところがあった」と考えてみる
誰かに裏切られ傷つけられて、一度心に芽生えた恨みの感情は簡単に消すことはできません。
その場合は、まず「自分に原因がなかったか」を考えてみることです。
相手に何か嫌なことを言われたりされた場合は、自分にも原因があるケースも多いのです。
一度、相手がそういう行動や言動を取った原因を、極限まで突き詰めて考えてみてください。
もしかしたら、先に自分がどこかで相手が傷つく行動や言動を無意識に発していたかもしれません。
人間って自分の痛みや悲しみにはものすごく敏感ですが、他人の痛みや悲しみにはものすごく鈍感な生き物です。
もし、そのような原因が見つかった場合は、むしろ自分の欠点を見出すことができたと思い、その相手を許してあげましょう。
今後はそのようなことを言わないようにしっかり学ぶことで、自分自身のためにもなり、恨みの感情も消えるから気持ちがラクになりますよ。
2.今生きていられる幸せを実感する
恨みを感じる相手によってあなたは裏切られ、深く傷つけられました。
とても悲しく、悔しいことですよね。
しかし、それでもあなたは生きています。
明石家さんまさんの名言の中に「生きてるだけで丸儲け」というものがありますが、聞いたことはありますか?
生きていられることに勝る幸せなど存在しません。
いろいろ期待したり高望みしてしまうから傷つけられてしまう側面もあります。
普通に生活して、普通に生きていられる幸せは、それを失ってからでないとわからないものです。
世の中には、その「平凡な幸せ」すら失ってしまった方も数多くいるのです。
それを考えれば、あなたはどんなに恵まれていることかを考えてみてください。
とにかく人にも、そして自分自身にも過度に期待しないことが気楽に生きる人生の鉄則です。
いろいろ期待したり、欲張れば欲張るほど、人生はストレスだらけで生き辛くなってしまいます。
3.相手の気持ちを察して“可哀想な人”であると認識する
ポイント
- 裏切られた
- 傷つけられた
- 不快なことをされた
そんな時は「なぜ自分ばかりこんな思いを」と考えてしまいがちですが、意外と見えていないことがあります。
それは「その相手も人生に満たされていない」ということです。
あなたがその相手を恨むに至った何かしらの行動や言動は、相手の気持ちや心情を反映しています。
人間は経済面や愛情面で満たされていれば、いちいち他人に悪口を言ったり、危害を加えたりしません。
逆に言えば、経済面や愛情面で激しく満たされていないと、その不満が攻撃心となり他者へと向かうのです。
一見「特に不満があるように見えない」相手であっても、その心の中では必ず何かしら大きな不満を抱えて苦しんでいます。
だから、どうしても許せない相手は「晴らせぬ不満を抱えている可哀想な人なんだ」と考えてみるのです。
「可哀想な人」だと思うと、燃え盛る憎悪の感情も薄れていくでしょう。
例えば、自宅に泥棒が入ったとして、その泥棒が多くの幼い子どもを抱えて明日の食べるものもない無一文の状態だったら、激しい憎悪の感情は湧かないのと同じです。
あなたがそこまで恨む人は、実は「可哀想な人」と考えて許してあげられるかどうか試してみてください。
4.ペットと触れ合う
恨みの感情にどれだけ向き合っても、気持ちが晴れることはありません。
自分の中にある「恨み」という負の感情から意識を逸らすことも考えましょう。
手っ取り早いのはペットと触れ合うことです。
犬や猫やインコなどいつも身近にいてくれる動物が良いですが、住んでいる環境によっては難しいこともあるでしょう。
その場合は、カメや金魚など手軽に飼える動物でも良いです。
とにかくポイントは「愛情」を向けられる存在を見つけることにあります。
ペットは人間と違って裏切ったり傷つけたりはしません。
ペットの愛らしさで癒されるのは言うまでもありませんが、自分以外の対象を愛することで心が満たされる効果があります。
「恨み」の感情であふれていた心の中が、真逆の性質を持つ「愛情」という感情でいっぱいになると、
他者を恨み続けることの無意味さに気が付くことでしょう。
5.没頭できる何かを見つける
ここまで、恨みが消えない時の解消方法として、4つの手段をお伝えしてきました。
しかし、それでも恨みの気持ちが消えないのであれば、最強の解消方法があります。
それは「没頭できる何かを見つける」ということ。
ここまで何を試しても恨みの気持ち・感情が消えないのであれば、あなた自身が“変わる”しかありません。
どんなに恨みを抱き続けても、あなたの人生も相手の人生も変わりませんから、そこまで嫌いな人のことを一切考えないようなライフスタイルにするしかありません。
手っ取り早くそれを実現するためには「没頭できるもの」を見つけることです。
できれば自分自身を成長させるものが良いですね。
イライラの原因には、心や時間を持て余していることも
そもそも誰かの恨みが消えずにイライラしている原因は、根本的に今この瞬間を真剣に生きていないことの裏返しでもあります。
ちょっと極端な例えですが「一か月後までに英会話を習得しなければあなたは死刑です」と言われたら、あなたはどうしますか?
おそらく、死ぬ気になって英会話を猛勉強して、その憎い相手のことなど考えている暇もないはずです。
ここまで極端な状況を作ることは難しいにしても、何か自分が没頭できるものを見つけてそのことに集中することで余計なこと(恨んでいる相手)を考えなくなります。
はっきり言って、「暇」が多すぎると人間はロクなことを考えません。
今問題になっている芸能人の誹謗中傷や各所の「炎上」なども、加担している人はほとんど「暇を持て余している」からそんなことをしているのです。
「今」を真剣に生きている人であれば、誰かをいつまでも不毛に憎み続けたり、ネットで誰かの悪口を書き込んだりしている暇はないでしょう。
そんなことをしたいとも思わなくなります。
あなたの好きなことで良いので、余計なことを考えずに集中できる「何か」を見つけましょう。
劣等感を打ち消すようなものがおすすめ
理想は副業や自己啓発のように、自分自身の収入を増やしたり成長に繋がるものが良いです。
その結果として、自分の収入が増えたり、大きく成長してその相手を「超越」した存在になれば、もうそんな「小物」のことは気にならなくなります。
相手を恨む感情は、相手より自分が劣っているという劣等感が絡んでいることも多いので、その劣等感を打ち消すためにもこれは効果的です。
収入や成長に繋がらないものだとしても、せめて自分が好きで夢中になれるものが良いです。
そういうものがあればあるほど、余計なことを考えずに済みますからね。
この方法であれば、ほぼ確実に相手を恨み続けずに済むようになります。
結局は突き詰めると「暇」や「劣等感(嫉妬心)」があるから相手を憎み続けるのであり、その原因を取り除いて相手のことを意識の外から出してしまえば良いのです。
人への恨みが消えない人生を続けると?
裏切られたり、傷つけられた恨みは本当に根深く、その感情は何年経っても自分自身につきまとい続けます。
しかし、いつまでもその感情を抱えているとどうなるのかを考えてみてください。
人を恨み続けても何もメリットがない
誰かに裏切られたり、自分に非がないのに酷い扱いを受けたりすれば、その相手を恨んでしまう気持ちは人間としては自然の感情です。
しかし、人を恨み続けても何もメリットがないことは既にあなたもわかっているはず。
誰かを恨み・憎み続けても、その相手には何の影響もない上に、あなたの人生が良くなることもありません。
その人を何年も何十年も恨み続けても、心が晴れることは永遠にありえないのです。
それどころか、年月を経るごとにその感情は大きくなるでしょう。
憎悪の感情を抱え続けていると様々なデメリットがあなたを襲います。
そのデメリットの恐ろしさを知っておきましょう。
人を恨み続けることのデメリット
人を恨み続けることのデメリットは主に以下の3つが挙げられます。
ポイント
- 時間を失う
- 目つきや人相が悪くなり人から嫌われやすくなる
- 憎悪は自分に跳ね返ってくる
それぞれのデメリットについて解説します
時間を失う
許せない相手のことを考えていると、他に何もできずに延々と時間が過ぎていきます。
憎悪の感情が強くなると、他のことは何もやる気がおきなくなってしまうからです。
そんな状態が何年も続けば、膨大な時間を無駄にして人生の大半を「他者を憎む時間」という不毛なことで浪費してしまいます。
時間=命であることを考えれば、これほど無駄なことはありません。
目つきや人相が悪くなり人から嫌われやすくなる
他人を恨み・憎み続けていると確実に人相が悪くなります。
特に目つきが険しくなり、眉間にシワも刻まれ、見た目の第一印象が決定的に悪くなってしまうのです。
周りからは常に険しい表情をしているように映り、怒ってもいないのに「怒ってる?」と問われることが多くなります。
当然、そんな状態になれば誰からも「とっつきにくそう」・「気難しそう」と思われ距離を置かれて、人間関係が最悪な状態に陥ってしまいます。
憎悪は自分に跳ね返ってくる
人相が悪いだけでなく、恨みの言葉(マイナス発言)ばかり繰り返している人は誰からも嫌われます。
誰かを恨んでいると性格もネガティブで否定的になってしまうので、話していても相手は楽しくないどころか不快感さえ感じるようになるからです。
このように、憎悪を抱えていると人間関係すべてに悪影響が出ます。
友人だけでなく、異性や上下関係などあらゆるものが破綻してしまうからです。
人間関係だけでなく、恨みや怒りの感情を抱え続けていることは精神衛生面でも極めて好ましくないことです。
常にストレスを抱えている状態になると、免疫力も低下し続けるので病気になりやすくなります。
人間関係だけでなく、健康面まで悪影響が出てしまうわけです。
因果応報(カルマ)の法則というものがあり、憎悪を抱けば自分に憎悪が返ってきます。
憎い相手の不幸を願えば、自分に不幸が跳ね返ってくるわけです。
相手の幸福を願おう
逆に、他人の幸福を願える人は自分にも幸福が跳ね返ってきます。
急にそのような性格になることは難しいですが、今からでも少しずつ変えていくことはできます。
まずは、この記事でお伝えした「人への恨みが消えない時に効果的な解消法」を実践してみてください。
これを実践することで、“晴らせぬ恨み”にまとわりつかれる悩みから解消されるはずです。
恨みの感情が消えた先には、“満たされた気持ち”を得ることができるでしょう。
満たされた気持ちが心にあれば、人の幸せを願う「愛され体質」に変わることができますよ。
その時は、きっとあなたの人相も誰からも好かれる明るいものになっているはずです。