- 気持ちの切り替えがなかなか出来ない。
- ネガティブな心理を引きずってしまう
- 嫌なことがあったときに、気持ちをすっぱり切り替えるためには何をどうしたらいい?
気分が落ち込込むような嫌なことがあったときに、
なかなか気持ちの切り替えができないことに悩んでいるという人は多いでしょう。
日常生活で、自分の思うようにいかないことが起きるのは誰でも同じですよね。
しかし、重要なのはそこからのリカバリー(復活)がスピーディにできるかどうかです。
これができる人と、できない人とで大きな差がついてしまうといっても過言ではありません。
↓つまり、こういうことですね。
- 日常生活で「嫌なこと」が起きるのは誰もが同じ
- 重要なことは、そこからのリカバリー(復活)がすぐにできるかどうか
- 気持ちの切り替えができるかどうかで、勝ち組と負け組が決まる
勝ち組・負け組というのはとても嫌な言葉ですが、今の社会では成功する人と失敗する人の2種類がいるのは事実です。
負け組になりたい、という人はいませんよね。どちらかを選ばないといけないなら勝ち組を選びましょう。
勝ち組になるためには、「嫌なことがあったとき」の気持ちの切り替え方法を知っていることは大きな力になるのです。
この記事では、気持ちの切り替えをスピーディに行うための3つの対処法をご紹介します。
ストレスコントロールが苦手な人に役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
気持ちの切り替えが苦手な人のための対処法3つ
気持ちが落ち込んでしまうようなことが起きたときに、
↓気持ちの切り替えを行うための方法として、以下の3つがあります。
気持ちを切り替える3つの対処法
- 誰かに自分の気持ちを話す
- 失敗への認識を変える
- 自分の感情に責任を持ち、コントロールする
↑1.はわかりやすいと思いますが、2.と3.はちょっとわかりにくいですよね。
それぞれの対処法の意味や具体的なやり方について、くわしく見ていきましょう。
1.誰かに自分の気持ちを話す
落ち込んだ気持ちを誰かに聞いてもらうことで、気持ちが軽くなります。
ヘコんだ時、何度もそのことを思い出してはため息をついてしまう。
気が付くとまた同じことを考えるネガティブ心理になってしまう。
そんな時は、誰か親しい人にその気持ちを聞いてもらいましょう。
この方法の良いところは、「自分以外の人たちも、自分と同じように失敗したり、落ち込んだりすることが普通にある」ということに気付けることです。
うまくいけば、同じ失敗をした人が、解決方法のヒントを与えてくれるかもしれません。
特に、仕事に関する失敗の多くは、過去に誰かしらが同じ失敗をしているものですから、対処法がノウハウとして蓄積されているものです。
もちろん、相談した人が適切な解決法を教えてくれるとは限りません。
問題の解決法は、基本的にあなた自身が見つけなくてはならないことは理解しておきましょう。
ここで重要なことは、あなた以外の人も、あなたと同じように悩みながらものごとに取り組んでいることを知ることです。
これを知ることで、今回の失敗を乗り越え、次の課題にチャレンジする勇気を持つことができます。
2.失敗への認識を変える
実際に生じたものごとに対して、どういう意味づけをするか?はその人自身が決めることができます。
例えば、クレジットカードを使ってたくさん買い物をしてしまい、
結局お金を払えなくなって自己破産してしまったとします。
これは普通に考えれば「失敗」ですが、
この失敗を次に生かすことができれば、長い目で見れば「あれは自分が成功するきっかけだった」と考えることも可能です。
これが、「失敗への認識を変える」という意味です。
簡単に言えば、「もう少し長い目で見てみましょう」ということですね。
また、失敗をしたということは、「新しいことに挑戦した」ということの証拠でもあります。
確かに、自分がやり慣れていることだけをやっておけば、失敗することはほとんどないでしょう。
しかし、そこには新しい発見や刺激もありません。
事務の仕事だけをやってきた人が、これから先もずっと同じ事務の仕事だけをやり続けていけば、
おそらく大きな失敗をすることはないでしょう。
その一方で、事務の仕事をいったん辞めて、新しい仕事(例えば営業)に挑戦していれば、
失敗もするでしょうが、そこではまったく違う刺激的な経験をすることができるのです。
あなたが80歳・90歳になり、人生の終わりが近づいてきたときに、
「自分の人生は失敗といえる失敗は一つもなかった。無難な人生を生きることができた」
と振り返るのと、
「自分はたくさんの失敗をしてきたが、そのたびに失敗から学び生かしてきた。
つらいこともたくさんあったが、楽しいこともたくさんあった。」
と振り返るのとでは、どちらが良いでしょうか。きっと後者ですよね。
人間は失敗から学ぶ生き物です。失敗を前向きにとらえましょう。
失敗は人間的な成長を生み、人生を豊かにします。
「完璧なければならない」という気持ちを「失敗してもそこから学ぶものがあればOK」というように、失敗への認識を変えてみてください。
3.自分の感情に責任を持ち、コントロールする
- 「ついカッとなってどなってしまった」
- 「恋人にふられて、悲しい気持ちがとまらない」
- 「だるい気持ちが抜けないので、今はなにもやる気がしない」
(↑上の3つの文章の、赤文字に注目してください)
などなど、私たちは「感情というものはどこから別のところから突然やってくるもので、自分でコントロールすることはできないもの」という思い込みをしていることが少なくありません。
しかし、現実には「感情」というものは、私たち自身が生み出しているものにすぎません。
外部からの刺激を受けたときに、脳が反射的に電気信号を出し、それが「感情」としてフィードバックされているに過ぎないのです。
このフィードバックは無意識的・瞬間的に行われるものですから、「これまでやってきたのと同じ反射をする」というのが大原則となります。
つまり、過去の習慣によって感情が産み出されるということですね。
嫌なことが起きたときに、あなたはどのような反射をしているでしょうか。
これを見直すことで、嫌なことが起きたときに望ましい反応をすることを選択できるようになります。
少なくともあなたも、「感情は神様が私たちにあたえるものだ」とか、
「感情の神がどこかにいって、私たちに怒りを産み出させたり、悲しみを産み出させたりしている」というようには考えないでしょう。
つまり、何らかの感情を生み出してしまうことは、あなた自身の責任であるということです。
まずは「この感情が起きたから、しかたがなく自分はこういう行動をとった」という言い訳を辞めてみましょう。
「この感情を生み出しているのは外でもない私自身であり、私はその結果に責任をとらないといけない」と考えてみるのです。
これが感情をコントロールするという意味です。
これができるようになると、「やりたくないけど、やらないといけないこと」から逃げないようになります。
このことはあなたの成功に貢献することは間違いありません。
気持ちの切り替えが出来ない人の特徴と原因
すでに何度かみているように、ストレスに感じることは生活をしていく上で避けることはできませんから、
重要なことはそういったことが起きた後にどういう反応をするかです。
しかし、ストレスに感じることが起きたときに、
- 「まあいいや。しょうがない」とすぐに切り替えられる人と、
- 「また失敗してしまった…」と、思い悩んでしまう人
がいるのが実際のところでしょう。
前者のように明るく前向きにやっていけたらいいですが、後者のように気持ちを引きずってしまいやすい人も少なくありません。
これは性格的な特徴が原因になっていることがあります。
重要なことは、あなた自身の性格の特徴(他の人と比較した場合の特徴)をあらかじめ知っておき、対処法を用意しおくことです。
以下では、気持ちの切り替えが上手でない人の心理的な特徴を説明します。
ネガティブ心理:いつも自分が悪いと責める
自分に自信がなく心配性の人は、常に自分が悪いと責めがち。
物事が順調に進まない時、いつも自分が悪いと責めてしまう原因は…
私がみんなに迷惑をかけてしまったから、こんな結果になってしまった…と、いつも自分が悪いと責めてしまうことが癖になっています。
せっかく誘ってもらって参加した女子会。
でも、会話も途絶えがちで盛り上がらなかった。
もしかしたら、私が参加しなかった方が、もっとみんな楽しかったかもしれない。
こんな風に、ネガティブな心理を引きずって悪習慣になっています。
完璧主義すぎる
自分はできない人間だと完璧に考えすぎ。
「ミスなく順調に進めたい」という完璧にしたいと考えすぎてしまう原因は…
相手の期待に応えたいという気持ちが大きいからです。
そのため、少しのミスでも落ち込んしまい、その気持ちを引きずってしまいます。
仕事全体で見ればやり遂げているのに、「次は絶対にミスのないようにしなくてはいけない」と思い込んでいます。
そして、さらに自身のハードルを高くしてしまいます。
自分はできない人間だというマイナスからのスタートのため、周囲がいくらほめても気持ちの切り替えが出来ません。
人に質問するのを「恥ずかしい」と感じている
人に質問するのは恥ずかしいことだと思い込んでいる。
人に質問するのを恥ずかしく感じる原因は…
質問をした時に「そんな簡単なこともわからないのか」と、人前で恥ずかしい経験をしたことがあるからです。
「何か質問はありませんか?」と聞かれても、過去の質問をした時の恥ずかしさを思い出して、絶対に質問することはできないでしょう。
さらに、社会人になっても研修や社内の会議でどうしても質問することができないと、ずっとネガティブ心理が続いています。
過去の失敗が忘れられない
過去の失敗を引きずってしまう。
何年も前に起こった失敗をずっと引きずってしまう原因は…
その失敗がどうしてもトラウマのように思い出されてしまうからです。
仕事で商品の納品がギリギリで間に合うかどうかという状態の時のこと。
上司から色々と聞かれるのが嫌だったので「大丈夫です、余裕で間に合います」と答えてしまった。
結局、次々と問題が生じて納品に間に合わず上司から怒られることに。
すでにその課から異動になって今でも、また同じような失敗をしてしまうのでは…と過去の失敗が忘れられません。
何度も何度も仕事内容を確認をしてしまい、常に過去の失敗にとらわれています。
一つの作業を終わらせてからでないと次に進めない
同時に二つの作業ができない。
一つの作業が終わらないと次に進めない原因は…
同時に二つのことを考える余裕がないからです。
一つの仕事を丁寧に時間をかけてやることは、時間に余裕がある時はいいでしょう。
しかし、繁忙期の忙しい時には二つの仕事を同時に行う必要も出てきます。
このような状況になると、一つずつ片づけないと次の仕事に取りかかれない人は困ってしまいます。
同時に仕事をしようとしても、一つ目の仕事が気にかかってしまうので、終わらない限り、二つ目の仕事には取りかかれません。
仕事や作業に感情を介入させすぎる
物事に感情移入しすぎる。
仕事が作業がスムーズに進まない原因は…
仕事や作業に感情を介入させすぎているからです。
A先輩の仕事を手伝わないと気の利かない後輩だと思われそう。
A先輩の仕事はばかり手伝っていると、他の先輩の仕事も手伝わないといけない気持ちになって辛くなる。
仕事や作業を客観視できず、仕事がはかどらないばかりか、人の目ばかり気にしているのでしんどくなります。