- 海外単身赴任は離婚するって本当?
- 離婚を回避するためにやっておくべきことは?
- 住民票や子供手当はどうなる?海外単身赴任にまつわるお金の話を教えてほしい。
夫が海外単身赴任すると離婚する、という話を聞いたことがありますか?
お金のことをはじめとする、様々なことを話し合うことで離婚の可能性を下げることができます。
この記事では、夫が海外単身赴任になった時に役立つ知識を紹介します。
保険や年金についても解説しているので参考にしてみてください。
夫が海外単身赴任に…。離婚の危機になるパターンとは?
赴任後、 夫は慣れない海外勤務のストレスで、妻への連絡が疎かになることが多いです。
一方、妻は夫が海外赴任になったことで、お金に関する手続きや育児で手がいっぱいです。
「こんなことになるならもっと早く話しておけばよかった」と悔やむのも後の祭りですよね。
気が付いた頃には、夫婦の気持ちが完全にすれ違ってしまい離婚するのも秒読みに…なんてこともあります。
こんな状況を避けるにはどうしたら良いでしょうか。
夫婦でどのようなことを話し合っておくと安心なのか、確認していきましょう。
単身赴任で海外に行くことが決まった!夫婦で話し合っておくべきこと
夫の海外赴任が決まったら、身の回りの準備だけでなく話し合いをする機会を設けるべきです。
辞令を受け取って海外に行ってしまうまでの時間は、あっという間に過ぎていきます。
離婚の危機を避けるためにも、まずはお金のことを話し合っておきましょう。
会社から支給される手当や日本での税金のことなど、よくわからない場合も多いです。
しっかり支給される給与の総額や税金の問題を夫婦で把握しておくことが大切です。
また、赴任前に会社がしてくれる手続きと本人がしておくべき手続きがあります。
おおよその出発日が決まったら早めに手続きをしましょう。
住民票はどうなるの?
1年以上海外に移住する場合、住民票は国外転出届を提出して抹消する必要があります。
この国外転出届は、出発の2週間前から提出することが可能です。
児童手当はもらえるの?
現在、夫の名義で児童手当を受け取っている場合は、妻に名義を変更する必要があります。
変更することで引き続き児童手当の支給を受けることができるので、忘れずに手続きをしましょう。
「住民票が抹消すると国の支援を受けられない」と考えるとわかりやすいですね。
年末調整をしないといけないの?
年度途中であったとしても、年末調整をする必要があります。
本来、年末調整はその名の通り年末にする手続きです。
ですが非居住者となり出国した時点で、その年の日本での受け取り給与総額が確定します。
出国日までの日付で確定申告を行いましょう。
健康保険はどうなるの?
もし、夫の収入が日本から支給されている場合、そのまま健康保険に入ることができます。
海外赴任者の多くは、現地の保険や駐在員保険に入ります。
夫が怪我や病気になった場合には、現地の保険を使うことになります。
厚生年金/国民年金はどうなるの?
厚生年金は、海外赴任後も任意で加入することができます。
その場合は、被保険者資格が継続されるので任意加入することをオススメします。
国民年金も任意での加入となります。
継続を希望する場合は、市区町村で手続きをしましょう。
海外単身赴任手当はもらえるの?
会社によって金額の幅がありますが、数万円から20万円くらいまでもらうことができます。
海外単身赴任手当は、海外単身赴任者に支給される手当です。
支給される手当には課税の対象になるものもあります。
収入が増えたからと使いすぎないよう、出費に気を付けることも大切です。
また、海外単身赴任手当以外にも支給される手当があるかもしれません。
しっかりチェックしておきましょう。
より深い話し合いが離婚を遠ざける
お金の話はとても大切ですが、それ以外にも話し合っておくべきことがあるのです。
夫婦は生涯を共にする大切なパートナーです。
お互いを思いやる気持ちを持つことで、海を越えて離れていても安心して過ごすことができますよ。
限られた時間の中で、改めて大切さを感じられる時間を作りましょう。
夫婦生活・コミュニケーションで絆を強めておく
お互いの気持ちを再確認する機会を設けることをオススメします。
コミュニケーション不足は、すれ違いを生む一番の原因です。
日本にいる妻が最も心配をするのは夫の浮気ですよね。
海外単身赴任は、独身のような自由な生活をすることになります。
開放感から浮気をしてしまった、という話をドラマでもよく見かけるでしょう。
日本にいる妻も浮気をする可能性はゼロではありません。
離れ離れになるまでの間はもちろんのこと、会えた時にはしっかりと愛情を伝えましょう。
選択肢を増やしておく
一緒に海外に着いていく、という選択肢を持っておくことをオススメします。
絶対に日本を離れられない理由があるのなら仕方ないですが、選択肢を持っておくことで心強くいられます。
最初の頃はメールや電話など、こまめにコミュニケーションが取れるでしょう。
いつまでもマメに連絡を取り合えていれば良いですが、別々に暮らしているとそうはいきませんよね。
夫の仕事が忙しくなったり、妻も家事や育児で手一杯になったりすることもあるでしょう。
時差もあるかもしれません。
お互いのことを気にする時間が急激に減ると、気持ちも離れたのではないかと考えてしまいます。
相談したいことがあって連絡しても、「任せる」なんて言われてしまったら納得できないですよね。
すれ違いを解消する最終手段として、夫と一緒に海外で生活する選択肢を持っておきましょう。
どちらかの生活に無理が生じた場合、柔軟に行動してみることも離婚の危機を乗り切るポイントです。
家族に関することを話し合っておく
夫婦というものは、二人だけで生きていくわけではないですよね。
お互いの親はもちろんのこと、子どもがいる場合には育児もあります。
子どもがほしい場合には、どうしていくかも話し合っておくと安心です。
年齢によっては不妊治療を視野に入れておく必要もあります。
また、二人の両親のどちらかに介護が必要になった場合に備えて、施設や介護する人を決めておくと良いでしょう。
いざとなったときに慌てることがありませんよ。
兄弟が近くに住んでいる場合には、海外赴任の件と両親のことを話し合う機会を設けると良いですね。
夫婦だから二人で…と思い悩むのではなく、夫婦だからこそ周囲のサポートを使って、安心して夫を送り出してあげましょう。